特別インタビュー

特別インタビュー

特別インタビュー<前編>

肥満、生活習慣病対策に効く?腸内細菌の役割とは?

順天堂大学大学院
プロバイオティクス研究講座特任教授
山城 雄一郎

 山城 雄一郎氏

腸内細菌の研究の歴史について

約85年前に代田稔博士(京大医学部卒)が、当時抗生物質もない時代に細菌の研究をしていて、腸の中に人間の健康を維持、促進に非常に重要な菌が数種類存在することを確認しました。その後、数年のさらなる研究から現在のヤクルト飲料に含まれている乳酸菌ラクトバチルス・カゼイ・シロタを抽出して、現在のヤクルトが生まれました。 乳酸菌飲料メーカーとして、日本はもちろん世界でも最古を誇ります。当時(80年以上前)、菌が病の原因として恐れられていた時代に菌を摂取するという宣伝は、一般に受け入れられず苦労の連続だったそうです。しかし、今ではヤクルトの効果が世界的に認識され、世界50か国あまりで販売されています。その裏には、世界トップレベルの中央研究所で基礎から臨床までの研究をし、多くの論文として国際研究雑誌に発表している現状があります。

腸内細菌の概要について

腸は消化・吸収・ホルモン分泌、免疫機能などさまざまな機能を持っています。腸内細菌とは成人の腸管内には約1,000種、100兆個の細菌が宿主と利益を共有して共生していて、その大部分は結腸に繁茂しています。腸内細菌は、栄養やエネルギーの供給促進、病原菌の腸内増殖とその定着の防止、そして正常な腸官免疫の維持・促進に重要な役割を担っています。腸内細菌の構成の割合は食事(栄養)に影響を受けて生涯を通して変化し、環境の変動にも敏感に反応します。腸内細菌構成菌叢の変動は宿主の代謝や免疫など生理、生化学的機能に影響し、健康と病的変化とそして疫病の感受性に密接に関係しています。

肥満、生活習慣病と腸内細菌の関係性について

近年の数多くの研究から、肥満と腸内細菌叢構成及び機能の変化が明らかになってきました。肥満を生ずる高脂肪・高カロリー食は、成人の腸内細菌叢の二大門の構成比のバランスを崩します。また、多糖類分解酵素を有する菌を増やし、エネルギー産生やその抽出能の高い菌も多く、肥満を促進します。病原因子でもある“リポ多糖”が腸内で多く産生され吸収されて慢性の炎症を起こし、メタボ症候群(例2型糖尿病、心臓病)の高リスクとなります。

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