特別インタビュー<後編>

特別インタビュー

特別インタビュー<後編>

肥満、生活習慣病対策に効く?腸内細菌の役割とは?

順天堂大学大学院
プロバイオティクス研究講座特任教授
山城 雄一郎

 山城 雄一郎氏

腸内細菌と食物繊維の作用について

野菜などに含まれる食物繊維は、炭水化物の一種でその大半はヒトの消化酵素では分解できませんが、腸内細菌により発酵分解され、酢酸、プロピオン酸、酪酸といった短鎖脂肪酸が生成されます。これらの短鎖脂肪酸は、腸上皮細胞のエネルギーや腸のバリア機能を高めることが近年解明されてきました。細胞の短鎖脂肪酸の受容体であるGPR43を活性化し、脂肪組織のインスリン受容体が低下して脂肪蓄積が抑えられ、筋肉や肝臓でのインスリン感受性が高まることで、エネルギー消費が高まり肥満を防ぐ動きがあります。さらにGPR43の短鎖脂肪酸による刺激は、腸管のL細胞から消化管ホルモンのPYYと膵臓からインスリン分泌作用のあるGLP-1(インクレチン)を分泌し、糖代謝の改善や脂肪組織のインスリン抵抗性を改善します。また、他の短鎖脂肪酸受容体であるGPR41が交換神経節に多数分布していることから心拍数を増加させ、エネルギー消費も高めます。このように食物繊維と腸内細菌の作用で種々の代謝物質が産出され、生体の健康維持に関わっていることが明らかになりました。肥満・生活習慣病の対策上、非常に重要となっています。

食物繊維が豊富に含まれている食品は?

食物繊維が豊富に含まれている食品は、野菜類、根菜類、豆類そして海藻類です。食物繊維は上記以外の作用として以前から食後の血糖値を上げない、血中脂質を上げない等が知られていました。一般家庭では、夕食にその日の高エネルギーで栄養価の高い食事摂取があると推察されることから、その際に1日最低1回は食物繊維の豊富な料理、例えばビタミン、その他の栄養を考慮するとサラダが望ましいですが、それらと同時摂取がベターです。サラダによく使われるレタスは食物繊維が乏しいのでこれを避け、ブロッコリー、ゴボウ等そして海藻類のヒジキも選択肢に入れるとよいでしょう。なお、食べる順序も大切で、サラダ(野菜類)を最初に、次におかずなどのメインディッシュ、そして最後に主食のご飯類、これも白米単独より玄米や押麦等との混同が好ましいです。

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