FXトレードで非常に便利なテクニカル指標「MACD」は、価格の変動やトレンドの変わり目を視覚的に捉えるのに役立つ重要なインジケーターです。しかし、標準設定ではヒストグラムが表示されるため、見づらいと感じる方も多いのが実情です。
2本のラインで表示できれば視覚的にわかりやすくなるため、精度の高い分析が可能になります。本記事では、MT4におけるMACDのヒストグラムを2本ラインに変更する方法をわかりやすく解説します。また、スマホ版のMT4/MT5で2本ライン表示にする方法も紹介しますので、トレード環境に合わせてぜひ活用してください。
MT4・MT5でMACDの2本線表示例
まず、MACDを2本のライン表示に変更することで、どのように見え方が変わるかを確認しましょう。以下は、ヒストグラムをラインに変更したMACDの表示例です。
MACDの2本線表示例
MACDを2本のラインにすることで、シグナルラインとの交差が視覚的にわかりやすくなります。従来のヒストグラム表示は色分けされているため、直感的にMACDの動きが把握しにくい場合がありますが、2本のライン表示に変更することで分析がしやすくなるメリットがあります。
MT4・MT5でMACDのラインを2本にする方法
1. ナビゲーターウィンドウの「MACD」を右クリックして「修正」を選択
MT4上でMACDの設定を変更するには、まず「ナビゲーターウィンドウ」の「MACD」を右クリックし、「修正」をクリックします。
※注意点として、MACDは「オシレーター」の中にあるMACDと、もう一つ一般的な「MACD」が表示されますが、「オシレーター」の中のものは編集できません。下の方にある「MACD」を選び、修正を進めましょう。
2. メタエディターで36行目の「HISTOGRAM」を「LINE」に変更
次に、MT4に搭載されている「メタエディター」が開きます。ここで実際にMACDのコードを修正します。36行目のコードに注目し、「HISTOGRAM」を「LINE」に変更してください。
変更前:
36 SetIndexStyle(0,DRAW_HISTOGRAM);
37 SetIndexStyle(1,DRAW_LINE);
変更後:
36 SetIndexStyle(0,DRAW_LINE);
37 SetIndexStyle(1,DRAW_LINE);
3. 設定を保存する
修正が完了したら、メニューの「ファイル」タブから「保存」をクリックして設定を保存します。この作業を行うことで、変更内容がMT4に適用されます。
4. MT4を再起動し、修正したMACDを適用
最後に、MT4を一度再起動させます。再起動後、修正したMACDをチャートに適用させることで、ヒストグラムがラインに変更され、MACDが2本ラインで表示されるようになります。
ヒストグラムに戻したい場合
変更したMACDを元のヒストグラム表示に戻したい場合は、以下の方法で設定を元に戻せます。
- 方法1:「オシレーター」から標準のMACDを選択する
編集をしていない標準のMACDを使用することで、ヒストグラム表示が復活します。 - 方法2: メタエディターで再度編集
メタエディターを開き、36行目の「LINE」を「HISTOGRAM」に再変更して、設定を保存すれば、ヒストグラム表示に戻すことができます。
スマホアプリ版MT4/MT5でMACDを2本線にする方法
スマホアプリ版のMT4やMT5では、直接的にMACDを編集することはできませんが、2つのMACDを組み合わせることで2本線の表示を実現できます。以下にその手順を紹介します。
1. 1つ目のMACDでMACD線を表示
- チャート画面の「ƒ」アイコンをタップして、インディケーター画面を開きます。
- 「MACD」を選択し、以下の設定を行います。
- 「MACD SMA」に「1」を入力
- メインの色を「白色」に設定し、ヒストグラム部分を背景と同化させます。
- シグナルの色をお好みで選択
この設定により、ヒストグラム部分が非表示になり、1本目のラインが表示されます。
2. 2つ目のMACDでシグナル線を表示
- 再度、チャート画面の「ƒ」アイコンをタップし、「インディケータウィンドウ1」内の「ƒ+」を選択します。
- 「MACD」を追加し、以下の設定を行います。
- 「MACD SMA」に「9」を入力
- メインの色を「白色」に設定し、ヒストグラム部分を非表示に
- シグナルの色はお好みで選択
この方法でスマホアプリでもMACDを2本ラインで表示することが可能です。
おすすめのMT4・MT5対応の海外FX業者「XM」
MACDなどのテクニカル指標を活用してトレードをする際には、迅速な取引環境や豊富なサポートが提供されているFX業者を選ぶことが重要です。その点で、「XM」 は非常におすすめのFX業者です。
XMの特徴とおすすめポイント
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MT4で設定したMACDの2本ライン表示を最大限に活用する方法
MACDを2本のラインで表示すると、トレンド転換やエントリーポイントの判断がしやすくなるため、トレードの戦略に大きく活用することができます。特に、ラインの交差やゼロラインの突破といったポイントは、売買判断に重要なサインとして活用できるため、このセクションではそれぞれのシグナルと使い方について解説します。
MACDの交差とゼロライン突破が示すトレンドサイン
1. MACDラインとシグナルラインの交差
2本ライン表示では、MACDラインとシグナルラインの交差が、買いまたは売りのサインとして解釈されます。
- MACDラインがシグナルラインを下から上に突破した場合:買いエントリーのサインとなります。
- MACDラインがシグナルラインを上から下に突破した場合:売りエントリーのサインとなります。
この交差が発生するタイミングでは、新たなトレンドの発生が予測されるため、特に短期トレードでは重視されます。具体的には、トレンドの反転を狙ってエントリーする際に有効です。
2. ゼロラインの突破
ゼロラインはMACDが上昇と下降の基準線であり、このラインを突破することも重要な指標です。
- MACDがゼロラインを上から下に突破:下降トレンドが始まる可能性が高いため、売りの検討に適しています。
- MACDがゼロラインを下から上に突破:上昇トレンドが強まるサインで、買いの検討に適しています。
ゼロライン突破は、トレンドの強さや継続の見極めに役立つため、中長期のトレードにおいても有用です。
2本ライン表示でのトレンド分析のポイント
トレンドの勢いを視覚的に確認する
MACDを2本ラインで表示した場合、特にラインの交差頻度や角度に注目すると、トレンドの勢いを視覚的に判断しやすくなります。交差が頻繁に発生する場合はトレンドが弱いとされ、横ばいもしくはレンジ相場が続いている可能性があります。一方、交差間隔が広く交差の角度が急な場合は、強いトレンドが発生している可能性が高いと考えられます。
- MACDとシグナルの角度が急であるほど、強いトレンドを示している
- MACDとシグナルの距離が広がっている場合、トレンドの勢いが強く、持続する可能性がある
こうした要素を組み合わせることで、エントリーやエグジットの判断を精度高く行えるようになります。
MACDのダイバージェンスと売買サインの確認
MACDはダイバージェンスの確認にも利用され、価格とMACDラインが逆行する場合、トレンドの反転が予想されることが多いです。
- ダイバージェンス(逆行現象):価格が上昇しているのにMACDが下降している場合、上昇トレンドの反転サイン
- コンバージェンス(収束現象):価格が下降しているのにMACDが上昇している場合、下降トレンドの反転サイン
こうした逆行現象をMACDの2本ラインで確認することで、トレンドの転換点を見極めやすくなります。
2本ライン表示でのエントリー・エグジット戦略
エントリー戦略
2本ライン表示のMACDを活用してエントリータイミングを見つける際は、ラインの交差ポイントとゼロライン突破を組み合わせると精度が上がります。具体的には以下の方法でエントリーのタイミングを見つけることができます。
- MACDラインがシグナルラインを下から上に交差する場合:買いエントリー
- ゼロラインを突破する前にエントリーする場合は、上昇の初動をとらえる目的で短期トレード向け。
- MACDラインがシグナルラインを上から下に交差する場合:売りエントリー
- ゼロラインを越えた後の交差では、中期トレードで大きな利益を狙いやすい。
エグジット戦略
エグジットのタイミングも2本ラインで判断が可能です。具体的には、以下のポイントを参考にしてみてください。
- 再度MACDラインとシグナルラインが交差する場合
エントリーと逆のポジションで決済 - MACDラインとシグナルラインの距離が狭まり、平行に近づく場合
トレンドの勢いが弱まるサインと判断し、利益確定のポイントとする
スマホ版MT4/MT5でのMACD2本ライン設定を活用するコツ
スマホ版で2本ラインを表示する場合は、「2つのMACDを重ねる」方法を使いましたが、エントリーやエグジットのシグナルに合わせて以下のように活用することができます。
スマホアプリ版のMACDで交差とトレンドを確認
スマホ版でも交差やゼロラインの突破を確認できますが、特に小さい画面では視覚的にわかりやすい設定が求められます。そのため、シグナルラインとMACDラインの色分けを工夫すると視認性が向上します。交差ポイントでのエントリーを逃さないため、通知アラート機能がついているアプリも検討してみてください。
実践トレードでの活用例
例1:MACDラインがゼロラインを突破し、シグナルラインとの交差で上昇トレンドを確認
- 状況:MACDがゼロラインを突破し、シグナルラインを下から上に交差。
- エントリー:このタイミングで買いポジションを持ち、上昇トレンドを狙う。
- エグジット:MACDが再度シグナルラインと交差したタイミングで利益確定。
例2:逆張りエントリーでMACDラインとシグナルラインが逆行現象を示す場合
- 状況:価格が上昇しているが、MACDラインが下降している。
- エントリー:ダイバージェンスを確認し、トレンド転換の可能性が高いと判断して売りポジションを保有。
- エグジット:MACDラインとシグナルラインの距離が広がり、下降トレンドが終了するポイントで決済。
MT4対応のおすすめFX業者「XM」での活用方法
「XM」は、トレーダーの間で高評価を得ている海外FX業者で、特にMACDなどのテクニカル指標を活用したトレードには適した環境が整っています。以下は、XMでのMACD活用ポイントです。
- 安定した約定力:XMは99.98%の約定率を誇り、特にMACDのシグナルに基づいたエントリーで約定の遅延が少ないため、精度の高いトレードが期待できます。
- 日本語サポート:24時間対応のサポートにより、トレードで困ったことがあってもすぐに解決できる安心の体制が整っています。
- 豪華なボーナス:口座開設ボーナス13,000円や、入金ボーナスも提供されているため、初期資金が少ないトレーダーもリスクを抑えつつトレードを始められます。
MACDを使ったトレード戦略の応用例
ここでは、MACDの2本ラインを活用した実践的なトレード戦略について紹介します。トレンドの発見やエントリー・エグジットのタイミングを見極めるためのポイントを挙げ、これまでの知識を応用した具体的な方法を学びましょう。
トレンドフォロー戦略
MACDの交差を利用したエントリーポイント
MACDとシグナルラインの交差は、強いトレンドの発生を示唆するシグナルとなります。
- 買いエントリー:MACDラインがシグナルラインを下から上に突破したとき。
- 売りエントリー:MACDラインがシグナルラインを上から下に突破したとき。
トレンド継続の確認
MACDがゼロラインの上で推移し続ける場合、上昇トレンドが強く継続していると判断されます。反対に、ゼロラインの下での継続は下降トレンドが強いことを示します。トレンドが強い場合、ポジションを継続し、反対のシグナルが出た時にエグジットを検討することで利益を最大化できます。
ダイバージェンスを使った逆張り戦略
ダイバージェンスは、価格の動きとMACDの方向が一致しないときに発生します。このような場合は、トレンドの反転の可能性が示唆されるため、逆張り戦略として活用できます。
ダイバージェンスの発見とエントリー
- 価格が上昇している一方で、MACDが下降している場合:上昇トレンドの反転を示す売りシグナル。
- 価格が下降している一方で、MACDが上昇している場合:下降トレンドの反転を示す買いシグナル。
逆張り戦略の注意点
ダイバージェンスは、強いトレンドでは機能しにくいことがあるため、取引量や市場のボラティリティを確認し、慎重にエントリーすることが推奨されます。
MACDを他のインジケーターと組み合わせる手法
MACD単独でも十分なサインを提供しますが、他のテクニカルインジケーターと組み合わせることで、エントリーやエグジットの精度を高めることが可能です。
RSIとの併用
- RSIが70以上でMACDがシグナルラインを下回った場合、売りエントリーの可能性が高まります。
- RSIが30以下でMACDがシグナルラインを上回った場合、買いエントリーの検討が可能です。
ボリンジャーバンドとの併用
- ボリンジャーバンドの外側のライン(±2σ)をMACDのクロスシグナルと重ね合わせると、トレンドの強さをより明確に確認できます。
これらの他インジケーターとの併用により、トレンドの方向性をより強く確信でき、エントリーやエグジットの判断の精度が向上します。
XMでのMACD 2本ラインを活用した実践例
XMでは、MACDを使ったトレードが快適に行える環境が整っています。ここでは、XMの取引環境を活用したMACDの実践例について紹介します。
XMの特徴を生かしたトレード
- スプレッドの低さ:XMはスプレッドが低く、スキャルピングや短期トレードでの取引コストを抑えられます。
- 高い約定力:99.98%の約定率を誇るため、トレードシグナルに基づいたエントリーがスムーズに行えます。
MACDを活用したXMでのトレード例
XMでのMACDの活用例として、例えば以下のようなシナリオが考えられます。
- 上昇トレンドの確認:MACDがゼロラインを上回り、シグナルラインと大きく乖離している場合、上昇トレンドが強いと判断し、買いエントリーを行います。
- MACDがシグナルラインを下回るタイミング:この時点で、エグジットを検討し、利益確定を行います。
XMの高い約定力により、こうしたトレード戦略も瞬時に実行可能です。
MACDの2本ラインを活用する際の注意点とリスク管理
MACDの2本ラインを活用する際には、いくつかの注意点が存在します。特に、ラインの交差が頻繁に発生する場合やダマしが多い相場では、誤った判断を避けるためのリスク管理が重要です。
トレンドの確認とダマし回避
- 交差が頻発する場合:市場がレンジ相場である可能性が高いため、トレンドフォロー戦略ではなく、レンジブレイク戦略などに切り替えることが推奨されます。
- ラインの交差が浅い場合:浅い交差はダマしであることが多いため、他のインジケーターと合わせてサインの強さを確認するようにしましょう。
資金管理の重要性
MACDはトレンドの強さや転換点を視覚的に確認できる優れたインジケーターですが、誤ったサインに基づいて取引を行うと、損失を招く可能性もあります。特に、ボラティリティが高い市場では、レバレッジの管理とポジションサイズを慎重に設定することが求められます。
まとめ
今回の記事では、MACDの2本ラインを設定する方法とその活用法について解説しました。2本ライン表示は、トレンドの強さやトレードのタイミングを視覚的にわかりやすくするため、特に初心者トレーダーにとっても理解しやすい指標です。ここまでの内容をまとめると、次のようなポイントが挙げられます。
- MACDの2本ライン設定方法:MT4やスマホアプリでの設定手順を確認し、ヒストグラム表示をライン表示に変更することで、より視覚的なトレンド判断が可能となる。
- トレード戦略:MACDの交差やダイバージェンス、他のインジケーターとの併用により、トレンドの判断精度を向上させる。
- XMの活用:XMの低スプレッドや高約定力を活かし、MACD戦略をよりスムーズに実行する。
- リスク管理:ダマしに注意し、他の指標と組み合わせてトレンドの強弱を確認しながらトレードを進める。
XMでのトレードを通じて、MACDの2本ラインを活用し、トレードをより効率的に進めることで、トレンドの判断力をさらに磨き、収益性を高めることが期待できます。
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